Price: ¥3,278
(as of Dec 25, 2020 00:59:16 UTC – Details)
出版社より
縄文時代から昭和初期の服飾史が一目でわかる!
・
風俗博物館所蔵の等身大京人形に一つ一つ着装させ撮影した図版とともに、服飾の歴史を生活文化の観点から時代別、男女別にたどる一冊。
昭和57年の初版から永年にわたって検討を重ね、より充実した大増補改訂本として完成した、井筒雅風『原色日本服飾史・増補大改訂版』(平成元年、光琳社出版)の中から、女性に関する項目を抜粋し、編集したものである。
等身大人形を用いた図版
・
人形製作の原図や指導は主に風俗博物館美術室長が担当し、なるべくリアルすぎない京人形を用いてその時代の姿を示すために特別な容貌が検討されている。
生活文化による服飾の特異性を時代別にご紹介。
弥生時代 女王卑弥呼(古代巫女)
・
古事記や日本書紀よりも古い文献として、日本について記されているものが、俗にいう魏志倭人伝で、これは三国志の一つである「魏書」の東夷伝倭人の条で、晋の陳寿が三世紀に著わしたものである。
・
安土桃山時代 打掛をつけた武家上流婦人
・
武人の妻などは、衣服省略の風潮に伴って、小袖の上に細い帯を結び垂れ、身分の高い婦人でも、上に打掛という小袖同形の衣を上から引きかけるのみとなり、髪は垂髪に「びんそぎ」の髪を両側にたれ、化粧法も、作り眉を上の方に描くようになった。
・
明治・大正時代 女学生姿
・
婦人が袴をはくことは宮廷に於いて平安朝以来行われていることであったが、明治になって袴を着用する一般婦人もあらわれた。
大正、明治になっても、女学生はきものの時は紫の袴をつける慣例が受け継がれている。下げ髪にリボン、矢絣の小袖に靴をはいている。
・
鮮明な挿絵と詳細な文字解説で分かりやすい!
様々なアングルから撮影
・
より進展したカラー技術により、一段と鮮明な図版が実現した。全身はもちろん、背面や手元、帯、裾などの資料も充実しているため、この一冊で隅々まで実見することができる。
・
着物以外の各種資料も充実
・
時代の象徴的な服飾に加えて髪の結い方や装飾品についても触れられており、ここでは江戸末期から明治にかけての優れた婦人用の袋ものが紹介されている。
・
巻末には用語解説も
・
様々な装飾品の名称や専門用語も多く用いられているが、用語解説欄にて五十音順ですぐに意味を調べることができるため、この一冊だけで日本服飾史の変遷を体験できる。
・
服飾史研究の必然性を改めて見つめたい
・
人間が生活するうえで最も大切な三要素”衣食住”の中で、動く人間と常にともにあるものは衣であり、服飾とは最も己を表現しうる手段である。
服飾を通じてみる姿が人間の文化であり、人間の生活そのものであるといっても過言ではない。
祖先の心を知り、生きてきた姿を知ることが自己の姿を知ることであり、文化を進め、自らの生を全うする所以ではないか。
レビュー
レビューはまだありません。